落合陽一さん、堀江貴文さんの共著『10年後の仕事図鑑』を読みました。
このブログでの最初のブックレビューとして、この『10年後の仕事図鑑』について記事で書いてみることにしました。
『10年後の仕事図鑑』では、今後の世の中の動向について語られていて、これから先の時代に向けてのメッセージがふんだんに書かれています。
なくなる仕事や減ってしまう仕事、あるいは生まれる仕事や伸びる仕事についても解説されています。
そんな中でも、私がこの本を読んで一番心に残ったのは、
やりたいことや、ハマれるものが見つかったら、毎日自発的に思いを発信し続けることが大切だ。(P57 堀江貴文さん)
という堀江貴文さんのメッセージです。
勝ち負けを考えず、好きなことに没頭しよう
私自身のことを振り返ると、ハマってきたことがいくつかあります。
クルマが好きで自動車メーカーの研究開発を仕事にしてきましたし、モータースポーツが好きで30歳を過ぎてからレーシングカートのレースにチャレンジしてきました。
この10年でいえば、サイト運営、ネットショップの運営に始まり、ネットショップスクールの運営というビジネスに没頭し、好きなことを仕事にして取り組んでいます。
利用してくれる皆さま、応援してくれる皆さまはじめ、大好きな人たちに囲まれて、ワクワクしながらいまも取り組んでいます。
しかしながら、会社に雇用されている仕事では、私は思うように仕事ができませんでした。
実力不足といってしまえばそれまでですが、
歯を食いしばってやったところで、平凡な結果しか得られない。(P56 堀江貴文さん)
嫌々働いていたところで、必死になって働いている人に負けてしまうことは目に見えている。それなら、勝ち負けんなんて考えず、好きなことに没頭しよう。没頭しているうちに、君は唯一無二の存在になっている。(P123 堀江貴文さん)
というように、クルマは好きなものの、私自身の心の奥ではクルマに乗ることが好きなのであって、クルマのメカニズムや会社での仕事が好きだった訳ではないことを、最近になってようやく認められるようになりました。
自分の志のない仕事は、仮に上手くできたにしても、続けることは苦痛でしかありません。
代替不可能な価値の作り方は、すでに繰り返し述べた。改めて整理すると、大事なポイントは次の2つだ。
・好きなことに没頭し、仕事になるまで遊びつくす
・好きなことを掛け合わせ、100万分の1を目指す(P145 堀江貴文さん)
志のある個人経営店は、大手チェーンに勝てる
私のように個人でビジネスをしている方や、ネットショップを個人で運営している方にも励みになるメッセージがありました。
競合他社がいないかを徹底的に調べ、他人と違う自分の「価値」を認識する。そして、淡々とやっていくことを基本スタンスに捉え、人生価値を差別化するサーヴェイの上に「ブルー・オーシャン」を求める思考こそが必要になる。(P36 落合陽一さん)
志とこだわりをしっかり持った個人経営のお店は一定数のフォロワーができるだろう。儲からなくても好きでやってるんだから、もはや労働ではなく、趣味の延長だ。(P126 堀江貴文さん)
いま、自らの価値をどう築いていくかが一段と重要になっています。
最近では、ネットショップの集客においても、商品そのものを宣伝するだけでなく、商品に関連した役立つ情報を関心の高い人に提供していくコンテンツマーケティングが主流です。
コンテンツマーケティングにおいても、書いた人がどのような志で情報発信しているか、あるいはネットショップオーナーがどのような思いでショップを運営しているかが、コンテンツを通じて簡単に読者に見抜かれる時代です。
リスクヘッジの「副業」に意味はない
副業の捉え方についても同様です。
「本業」と「副業」の構図には強烈な「リスクヘッジ」の匂いを感じざるをえない。なぜ本当にやりたい仕事で人生を満たそうとしないのか、理解ができない。きっと彼らの言い訳はこうだ。「家族を養わなきゃいけない「やりたいことも大事だが、世間体も大事」「一歩踏み出すのが怖い」。悪いが、僕にはそんな中途半端な思い出打ち込む「副業」とやらのクオリティなんで、まったく信用できない。「そこにはピュアな情熱や社会的な使命感なんて存在しないだろう」と思えてならない。そんな事業を誰が応援するだろうか。(P211 堀江貴文さん)
まさにいま、運営している人の情熱や志、社会的な使命感が感じられないビジネスやネットショップは生き残れない時代に突入しています。
何を通じてお客さまや社会に貢献していくのか、明確に表明してそれに向けて実行していくことが大切です。
実際に、先見の明のある方は、独自のポジションを獲得できるように、さまざまなことにチャレンジしています。
あなたが問うべき対象は未来ではなく他でもない、「自分」だ。自分が求めているものは何か、やりたいことは何か。今この瞬間、どんな生き方ができたら幸せなのかを真剣に考え抜けばいい。自分の「これが好きだ」「これがしたい」という感覚を信じ、それに従って下した判断を、誰のせいにもせず生きる。(P236 堀江貴文さん)
まとめ
私は今年の6月に50歳を迎え、これからどうしていきたいかを考えているところで、『10年後の仕事図鑑』はタイムリーな一冊でした。
やり残したことはないか、新たにチャレンジしたいことは何か、このブログを通じても模索しています。
自分自身の気持ちを確かめながら、毎日思いを発信し続けられるような、好きで没頭してしまうものを見つけて「自由に穏やかに暮らそう」を自らも実践していきます。