こんにちは、奥成大輔(オクナリダイスケ)です。
もしもドロップシッピングというサービスの利用者さま向けに、どろっぷしっぴんぐ研究所というネットショップスクールを運営しています。
その関係で、つぎのような質問をいただくことがあります。
「ドロップシッピングだけで生計を立てられるのか?」という質問です。
その答えはYESでもあり、NOでもあります。
この趣旨での質問はとても多く、少し厳しい考えも書きましたが、迷われている方の参考になればと思い、改めて現時点での自分の考えをまとめました。
ドロップシッピングでのショップ運営は経営である
ドロップシッピングでのショップ運営は、経営そのものです。
アルバイトや雇用労働者のように労働対価として作業時間や作業実績が収入になる仕事とは異なります。
そのため、もし直近でお金に困っていて、すぐにでも収入が必要という方にはドロップシッピングはおすすめしません。
大きな売上を上げているショップオーナーの多くは、時間と作業もしくはお金を投資して、数年をかけてビジネスの基盤を築き、結果として大きな収入につなげています。
ドロップシッピングは少なくとも数年間、腰を据えて取り組むことではじめて利益を大きく増やせる可能性が生まれるビジネスです。
始めるのは簡単でも、売上を伸ばすことは難しい
もしもドロップシッピングのビジネスを始めることは、とても簡単です。
しかし、経験のない方が初売上を上げることや、売上を大きく伸ばすことは、簡単でも楽でもありません。
さらに売れれば売れるほど悩みは深まり、深刻な課題も増えていくのが実情です。
私自身ももしもドロップシッピングに登録して間もない頃、約3ヶ月、1日10数時間取り組み続けても自分の力だけで売上を上げることができませんでした。
ようやく4ヶ月目にして初売上を達成し、すぐに売上を10万、30万と増やすことができ、その後も売上を伸ばし、ネットショップスクールを運営できるようになったのは、私もまた講師の先生方にショップ運営を教わったからこそです。当時の先生方には大変感謝しています。
私が運営しているスクール、どろっぷしっぴんぐ研究所では、私自身が会社を辞めてから現在までの経験や、ドロップシッピングサービスを運営している株式会社もしもが育ててきたノウハウを活かして、ショップ運営にチャレンジしている方をサポートしています。
サッカー選手という職業にあてはめて考えてみる
イメージが湧かないという方もいると思いますので、冒頭の質問を少し変えて、話をサッカーに置き換えて考えてみたいと思います。
「サッカー選手として生計は立てられるのか?」という質問です。
サッカーでもイメージが湧いてこないという方は、ご自身で関心があるスポーツや楽器などに置き換えてみてください。
日本のサッカーの競技人口は、人口1億2600万人に対して3.8%で480万人といわれています。
(出典:W杯出場国と比較して見えてきた、日本が強くなるために必要なこと _ サカイク)
その中で、プロサッカー選手としてJリーグに登録されている選手数は約1600人です。
(出典:【Jリーグ都道府県別選手数ランキング】トップは今年も東京!意外な健闘を見せた県は? _ サッカーダイジェストWeb)
この中に、香川真司選手や本田圭佑選手のように海外で活躍している選手は含まれませんが、Jリーグでプロとしてが生計を立てている人の割合は約0.03%です。
かなり、ざっくりとした数字ですが、サッカーを日常プレーしている人の中で、本当にわずか一握りの人だけがサッカー選手として生計を立てていることがわかります。
選手以外でもサッカーに携わって収入を得ている人がいる
ところが、範囲を広げて「サッカーに関連して生計を立ている人」と考えるともう少し幅が広がります。
選手以外では、
監督
コーチ
フィジカルトレーナー
メンタルトレーナー
ホペイロ
チーム経営
のようにチームに携わる人もいれば、
ドリブルデザイナー
解説者
なんていう仕事もあります。
選手よりも収入を得ている人も少なくありません。
ドロップシッピングの経験を活かしたビジネス展開
話しを戻しますが、もしもドロップシッピングのショップ運営を行っている方で、ドロップシッピングだけで生計を立てている人は、プロのサッカー選手になれる人が少ないように、やはり多くはありません。
私の講座の受講生や一緒にショップ運営をしてきたショップオーナー仲間を見回してみるとドロップシッピングだけで生計を立てている人は数えても数名です。
でも、少数とはいえ、ショップオーナーの中にも、生計を立てられている方はいます。
また、このような方もいます。
ドロップシッピングを経験してから自分のビジネスを築き、生計を立てているという方です。
こちらは、もう少し多く、十数名がすぐに思い浮かびます。
変わったところでは、
書道家の方が始めた筆耕webサービス
元ラリードライバーが経営する介護タクシー事業
修理好きな元エンジニアが経営するふすま張替え事業
うどん屋さんが夢だった人が開始したうどん店
など、自分の好きなことや強みを活かして生計を立てている方がいらっしゃいます。
また、ドロップシッピングで学んだWebサイト制作やマーケティングのノウハウを活かし、
webやネットショップのコンサルタント(数名)
webデザイナー(数名)
web制作代行(数名)
webメディア運営者(結構多い)
という、ビジネスを行っている方は、多い傾向があります。
この方たちはこれらの事業で生計を立てていますが、「ドロップシッピングだけで生計を立てているのか?」といえばNOです。
すべてのショップオーナーが生計を立てられるわけではない
また、一般的な経営と同様、売上を出すことができずに止めてしまう人や、期待が持てずに諦めてしまう人もいます。
うまくドロップシッピングのショップ運営を継続できない方もいらっしゃいます。
この方たちも「ドロップシッピングだけで生計を立てられるのか?」といえばNOです。
会社の倒産でも約8割が、販売不振や業績悪化によって倒産しているのですが、その傾向と同様で、すべてのショップオーナーが生計を立てられるわけではありません。
ドロップシッピングの経験をどう活用するのか?という視点
ここで考えていただきたいのは、そもそも何をご自身が実現したいのか?ということです。
ドロップシッピングによりネットショップ運営に心からワクワクするのであれば、その道を極めるのが理想です。
しかし、中にはドロップシッピングに取り組む中でヒントを得て、新たなビジネスを起業することや、ネットショップ運営のスキルを活かしたビジネスに発展させることも可能なのです。
「ドロップシッピングをどう活用するのか?」という視点を持つことがポイントです。
まとめ
ドロップシッピングで得られるスキルはwebに関することはもちろん、事業経営のセンスも磨くことができます。
ドロップシッピングを通じて生計を立てたいと考えている方は、ドロップシッピングで生計を立てることと合わせて、「ドロップシッピングを自分の強みに生かすとどうなるか?」という視点や、「自分の実現したいビジネスにドロップシッピングをどう役立てられるか?」という視点も合わせ、ご自身の事業経営として考えてみてください。
サッカーボールを蹴る前からサッカー選手で生計を立てられるかどうか心配することと一緒で、ドロップシッピングを経験せずに「ドロップシッピングだけで生計を立てられるのか?」という疑問の答えを自分の中で見出すことはできません。
ドロップシッピングでは、目標、計画、作業する時間、場所など、すべてを自分の裁量で決められる自由があります。
ドロップシッピングに可能性を感じているのであれば、もしも会員に登録するだけでなく、実際に商品を選んで、ショップを作って、集客を行ってみて、その可能性にワクワクする気持ちが続くのであれば、本格的にチャレンジしてみてはどうでしょうか。